製品サポート

使用上の留意点

据付けするときの留意点
  1. 圧縮空気はドレン、異物の混入していないキレイなものを供給して下さい。 (エアラインの末端になると、ドレン等が混ざり周囲が汚れます。また排気中にドレンが混ざり周囲を汚します。)
  2. 完全に除湿された圧縮空気でポンプを作動させますと、Oリング等が摩耗しますので、 供給エアラインには必ずオイラー(ルーブリケータ)を 取付けて下さい。
    配管にオイラーを取り付けて潤滑して下さい。
  3. ポンプのエアは脈動的に消費されますので、通常、消費される必要エア量の40%増しのエアが通過するように、 配管、ホースを選定して下さい。
  4. ポンプのエア入口には適当な吐出圧にするために、エアレギュレータを取付けて下さい。
  5. エアの消費量は吐出量に従い変化します。性能曲線に示されている空気消費量は、ポンプが瞬間的に消費する空気量を示しており、 作動に必要な空気消費量は空気圧で相違しますが、概算でポンプ吐出量の約4倍のエアが必要です。
  6. ポンプの洩れをテストする場合は、吐出側にエアを入れて洩れをテストしないで下さい。
一般的注意事項
  1. ポンプの吸入、吐出口は、ホースまたはフレキシブルチューブ等を使用して配管し、ポンプの振動が配管に伝わらないようにして下さい。
  2. エアの3点セット(フィルタ、レギュレータ、オイラー「ルーブリケータ」)を必ずポンプの近くに取付けて、ポンプ作動用エアの洗浄、 エア圧の調整、ポンプ切り替え部の潤滑を行って下さい。
  3. 冬期、ポンプの排気によって凍結を起こす場合がありますので、作動エアを温めたり、温水または赤外線ランプ等で 切り替え部を温めて下さい。
  4. ホースで吸入、吐出を行う場合、ホースが振動し、動き回ることがあります。蛇行するとホースを傷めますので、ご注意下さい。
  5. ドラムポンプとして使用する場合、ドラム缶の底に液が残らないようにアダプタでパイプの深さを調整して下さい。(最後まで吸入しません。)
ポンプ選定上の注意
  1. 送液に適合した接液部とダイアフラムの材質を使用して下さい。
    (詳細については、ポンプ耐食表を参照して下さい。)
  2. ダイアフラムの材質がゴム系の場合は6ヶ月に一度、テフロン等の場合は3ヶ月に一度は、ダイアフラムを点検して下さい。
  3. ダイアフラムが破損しますと、排気口から液が洩れると共に吸入、吐出口からもエアが洩れたり、ポンプの動きが左右不均一になったり、 作動を停止したりします。
    (ダイアフラムに突き刺さるような異物、例えば切粉などを混入させないで下さい。)
    (2:1ポンプはダイアフラムが破損しても液がポンプ外へ洩れることはありません。)
  4. 送液可能なスラリーの径は、ポンプの種類によって異なりますが、規定以上の大きさのものはバルブの目詰まり、または空転の原因になります。
    (不明の点がありましたら、弊社技術部にお問い合わせ下さい。)

不具合の原因と対策

問題点・現象 考えられる原因 対策
ポンプが作動しない 供給圧縮空気の点検 点検
エアまたは液のラインが詰まっている 点検
切替バルブが中立点で停止している 分解修理
切替バルブが損傷している 分解修理
ダイアフラム室に異物が詰まっている 点検
スライド面の油がきれている 点検
作動するが脈動が激しい エアまたは液のラインが詰まっている 点検
バルブに異物が詰まっている 点検
バルブのボールが損傷・異物のつまり 点検
バルブシートが損傷、または摩耗している 点検
吸入口からエアが吸入している 点検
作動するが左右の動きが不規則 ダイアルラムが損傷している 分解修理
バルブのボールが損傷・異物のつまり 点検
バルブシートが損傷、または摩耗している 点検
切替バルブが損傷している 点検
ダイアフラム室に異物が詰まっている 点検
ポンプは動くが正常に働かない 供給圧縮空気の点検 点検
エアまたは液のラインが詰まっている 点検
バルブのボールが損傷・異物のつまり 点検
液体の粘度が高すぎる 点検
ダイアフラム室に異物が詰まっている 点検
脈動が激しい エアまたは液のラインが詰まっている 点検
バルブのボールが損傷・異物のつまり 点検
バルブシートが損傷、または摩耗している 点検
吸入口からエアが吸入している 点検
吐出口からエアが出る ダイアフラムが損傷している 交換
吸入口からエアが吸入している 点検
ポンプの作動スピードが速い エアまたは液のラインが詰まっている 点検
バルブに異物が詰まっている(空打ち現象) 点検
吸入口からエアが吸入している 点検
吸入口から液が戻る バルブのボールが損傷・異物のつまり 交換
液体の粘度が高すぎる 点検
バルブのボールが損傷、または摩耗している 交換
吐出口を閉じてもポンプが停止しない バルブに異物が詰まっている 点検
バルブのボールが損傷・異物のつまり 交換
バルブのボールが損傷、または摩耗している 交換
吸入口からエアが吸入している 点検
ダイアフラム室に異物が詰まっている 点検
排気音が異常である ダイアフラム室に異物が詰まっている 点検
排気口よりエアが出る ダイアフラムが損傷している 点検
切替バルブが中立点で停止している 点検
スライド面の油がきれている 点検
ポンプが作動しないので衝撃を与えると動き出す ダイアフラムが損傷している 分解修理
切替バルブが中立点で停止している 点検
ダイアフラム室に異物が詰まっている 点検
スライド面の油がきれている 点検
ガスケットが変色している ガスケットが腐食している 交換

 

 ※上記に該当しない不具合の際はお問い合わせください。
 

故 障 現 象

 
 
ポンプが作動しない━━━━━━━━━━━━
作動するが脈動が激しい━━━━━━━━━━
作動するが左右の動きが不規則━━━━━━━
ポンプは動くが正常に働かない━━━━━━━━
脈動が激しい━━━━━━━━━━━━━━━
吐出口からエアが出る━━━━━━━━━━━
ポンプの作動スピードが速い━━━━━━━━━
吸入口から液が戻る━━━━━━━━━━━━
吐出口を閉じてもポンプが停止しない━━━━━
排気音が異常である━━━━━━━━━━━━
排気口よりエアが出る━━━━━━━━━━━
ポンプが作動しないので衝撃を与えると動き出す
ガスケットが変色している━━━━━━━━━━
   

考えられる原因

 
   
供給圧縮空気の点検━━━━━━━━━━━━
エアまたは液のラインが詰まっている━━━━━
バルブに異物が詰まっている━━━━━━━━
ダイアルラムが損傷している━━━━━━━━━
バルブのボールが損傷・異物のつまり━━━━━ ���
液体の粘度が高すぎる━━━━━━━━━━━
バルブシートが損傷、または摩耗している━━━
吸入口からエアが吸入している━━━━━━━━
切替バルブが中立点で停止している━━━━━
切替バルブが損傷している━━━━━━━━━
ダイアフラム室に異物が詰まっている━━━━━
スライド面の油がきれている━━━━━━━━━
ガスケットが腐食している━━━━━━━━━━

 

 ● 交換  ○ 点検  ◎ 分解修理

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定期点検要領

[1] ポンプを取り外し、分解する。
1 60-5 ボルト4本を取り外す。
[2] マニホールド部の分解
1 60-2 ボルトを外して行く。
58 イン.アウトマニホールドおよび 49 イン.アウトバルブシートの上下を確認しておく。
55 ボール4個の位置を確認しておく。
[3] マニホールド部の各部品の点検
1 49 バルブシートのピンの緩みおよび外れの場合、またはボールが1/4以上落ち込んでいたらバルブシートを交換する。
2 55 ボールは 38φになっていますので、バルブシートを交換しても沈んでいる場合は、交換して下さい。
3 58 および 59 のガスケットは切れたりしていなければ、交換しなくても良いです。
[4] マニホールド部の組立
1 順番に組んでいく。
[5] ポンプ本体側の分解
1 73-1 ボルト5本を外す。
メインバルブが外れない場合は、プラスチックハンマーのような物で横から軽く叩く。
2 67-1 ナット8個を外しスタンドおよびハンドルを取る。
3 60-1、60-2、60-4 16個を取り外し、ハウジングを取る。
4 69 袋ナット2個を外す。
外れた方にナットを2個取付け、もう片方の袋ナットを外す。
Wナットはアールのついている方を向かい合わせにして締め付ける。
5 09 ガスケット2個を外す。
6 04 外プレート2個を外す。
7 03 ダイアフラム2個を外す。
8 05 内プレート2個を外す。
9 13 ガスケット(銅)2個を外す。
10 07 スペーサー2個を外す。
11 16 シャフトを外す。
12 20-1(20-2、3、4、5を含む)ボンネットを外す。
13 20-6 タックルを取る。
14 20-7 スライダーを取る。

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[6] ポンプ本体側の部品点検
1 09 ガスケットのゴムが擦り減り、中身が出てきている時は交換する。
2 04 外プレートがひどく腐食している場合は交換する。
3 03 ダイアフラムに穴があいたり、傷がついている場合は交換する。
4 14 シールパッキンが溝から出ていたり傷がついていたら交換する。
5 36 ストッパーが飛び出ていたり傷がついていたら交換する。
6 20-11 ブロック押さえが切れていたり、磨耗していたら交換する。
7 20-8 ナベ小ネジが緩んでいたら、ネジロックを付けて締める。
8 本体切替部(20-11 ブロック押さえが付いているところ)にゴミや水が付いていないか点検する。
[7] ポンプ本体側の組立
1 20-7 スライダーを入れる(溝が付いている方を上にする)。
2 16 シャフトを入れる。
シャフトに油(マシン油)を塗ける。
3 20-6 タックルにグリスを塗けて立てる。
4 20-1 ボンネット(20-2、3、4、5を含む)を組み付ける。
20-5 ガイドの溝にタックルが入るように組み付ける。
20-5 ガイドが落ちる場合は周りにグリスを塗ける。
ボンネット(20-5 ガイド)が上手にタックルにはまってれば、 締めていくと 20-4 スプリングが効いているので、段々固くなる感じがする。 また、16 シャフトを右左に動かすとカチ、カチと切り替わる音がする。
5 あとは順序良く組み付けていく。
04、05 プレートはアールの付いている方をダイアフラム側にする。
[8] メインバルブの分解及び点検
1 39-8 ナベ小ネジ4本を取る。
2 39-4 スプールを先が丸いような物で押して見る。
3 動く場合は押して取り、ウエスを中にいれて、ゴミや水分を取る。
動かない場合はメーカーに送る。
4 39-4 スプールをきれいに拭いて油(マシン油)を塗けて中に入れる。
スプールを入れて押した時に軽く入らない場合は、何度か押したり引いたりして、なじませる。
何度やっても軽くならない場合は、メーカーに送る。
5 38 ガスケットの点検をする。
[9] メインバルブの組み付け
1 順番に組んでいく。
[10] 以上が分解、組立、部品交換要領となります。
1 丸印の物は消耗品となっていますが、傷んでいなければ交換しなくても良いです。
メンテナンスについて
* メインバルブ組立部品のスリーブ、スプール、Oリングは1セットで交換して下さい。
* 切換ピン組立部品のスプール、Oリングは1セットで交換して下さい。
* ダイアフラムの交換は片側が破損した場合でも、両方一緒に交換して下さい。
(ただし、短期間あるいは異物によって破損した場合は、もう片方の状況を判断して下さい。)
* ガスケット、パッキン、Oリング関係は(分解した箇所を)必ず、交換するようにして下さい。

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設計変更に伴い部品の形状および構造が異なる事もありますので、 不明な点がありましたら、弊社 技術部までお問い合わせ下さい。

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